pseudo-philosophe’s diary

他人の目があると思わないとうまく文章書けないので公開設定にはしてますが、目と頭の毒になるかもしれないのでふらっと立ち寄ってしまってもささっとお帰りになった方がよいかもしれません

浅くて狭い読書遍歴、浅ましくて狭い僕の心

越谷オサムの『陽だまりの彼女』を読み返してみた。実際には去年の夏あたりに「昔読んで気に入っていた本を数冊読み返してみよう」と思い立ち、長いウォームアップを挟んでからの再読了なのだが。その他の「数冊」は梨木香歩の『西の魔女が死んだ』、そして西尾維新の『少女不十分』である。何だか僕の浅い読書歴を曝け出す形になってしまったが、それはまあ仕方ない。元々読書は好きでも自分からなかなか本を開かない人間なのだ。

 

小学生の頃は「ハリー・ポッター」の世界にのめり込み、中学生の頃は江國香織を読み漁っていた。前者については当時の多くのファンタジー小説好きの流れの中にいることができたのでさして恥じるものではなかったし、後者に関しても好きで読んでいたからこれも別に恥じなくてはいけないものではない。ただ中学生で江國香織を好んで読む人はあまりいなかった。そして僕自身今ではほとんど中身を覚えていない。タイトルすらおぼろげである。11歳になったら自分もホグワーツに行けるのではないかと妄想が膨らんだ小学生時代は幸せだった。「中学生だけど大人な小説読んでるんだぜ」という雰囲気を持っているつもりになれていた中学生時代もまあ、幸せだったと思う。振り返ってみればの話だが。

 

それ以降、僕はあまり読書というものを積極的にしなくなった。高校生の頃は読書している暇があるならゲームをしていたかったし、そうでなくても部活での人間関係のことで頭がいっぱいでそんなことには手が回らなかったからだ。部活をやめてからは友人とカラオケ三昧で遊びまくっていたので、より読書から離れていった。

 

大学生になって、初めてライトノベルを読んだ気がする。いや、中学の頃に友人にファイナルファンタジー11のノベライズを借りて読んだかもしれない。ともかく、今も記憶にしっかり残っている初めてのライトノベル西尾維新の『化物語』だった。僕の読書歴は一部を除いて流行に流されているようだった。物語シリーズに触れたのはアニメがきっかけだった。アニメ「化物語」が放送されていたのは2009年だったと思う。当時深夜アニメを好んで見ていたわけではなかった僕が、撮り溜めていたアニメを消化していた妹に付き合ってなんとなく見ていた数作品の中に、それがあった。「まよいマイマイ」で主人公の阿良々木暦に惹かれた。それからは妹と一緒に物語シリーズのアニメを見るようになり、原作であるライトノベルを買い集めることとなったわけである。『囮物語』までを破格の3600円で購入できたのを今でも覚えている。

 

自分の読書遍歴がいかに狭くて浅いのかを振り返ったところで、『陽だまりの彼女』について。感想や考察といったことはあまり好きではないのでしないが、一言残しておきたい。

 

なんというか、初めて読んだあのときのように心の底から楽しめなかったのが残念だった。浩介と真緒のようにイチャイチャしたいとか、真緒かわいいとか、彼らの周りにはいい人ばかりでいいなあとか、そういうことは思うことには思うのだが、自分がこんなことを思っていいのかと考えてしまう。遠慮のようなものが頭をよぎってしまう。作品の世界にのめり込み、最後まで読んだときの喪失感がどこかあっさりとしたものになってしまったような気がする。自分には不釣り合いな幸福を目の当たりにしてどうしたらいいのかわからなくなってしまった、と言うのが読了後の感想として最も正しい表現なのかもしれない。作品自体についての感想ではなくなっているけれど。多幸症の逆みたいな状態に、僕はなっているのだと思う。仕方のないことだとはわかっている。人生楽しめていない人間は人生楽しめている作品を読んだってこういうことになるのだ。昔は楽しめていたのかもしれないから、お気に入りとして本棚に残しておいたこの作品も、いつかは僕の手元から去るのだろうか。まあ、僕の個人的な感情を抜きにして、「恋愛ものかと思いきやミステリー感やファンタジー感もあり、しかもそれらが(大きな)違和感なく同居しているのを見ると、やっぱり小説家ってすげえな」という小並感満載の感想も残しておきたい。

 

これで一応読み返しておこうと思った作品は読み返し終わったので、物語シリーズ最新作『結物語』、OVA化した同作者デビュー作『クビキリサイクル 戯言使いと青色サヴァン』、友人のおすすめであるフェルナンド・ベソアによる詩集『不断の書・断章』、そして復学を視野に入れ(単に中途半端になっているだけでもある)、永井均ヴィトゲンシュタイン入門』を読んでいこうと思う。多分これから長いクールダウンの時期と長い長いウォームアップの時期が来るので、読み終わるのは当分先のことになるだろうが。

 

 余談と言うか今の心境。1月の単発派遣の求人数の少なさに胃が締め付けられていたが、2月も同じことのようだった。現在登録している派遣会社のほかに2、3社新しく登録しようと思っているのだが、どこの評価を見てもやはり悪評はある。というか、ただの悪口みたいな評価を書きこまれている会社なんてざらである。そんなことがあってしまったからにはもう僕は指を動かすにも胃がきりきり状態で派遣会社について考えることを一旦置いておこうと思うのだが、とはいえ頭からそう簡単には離れない。少しでも評判のいい会社に登録したい、だが求人数の少ない会社に登録したって意味がない。比較的評判のいい5社をとりあえず選んでおいたが、何を基準に絞り込みをかければいいのかすらわからない状態である。いっそのこと5社ともに登録してしまおうか。

 

とにかく今はこの胃痛から脱したい。しかし、諸事情ゆえに、ただ座っているだけというのも難しいくらいの頭痛のときしか薬は使わないようにしているので胃薬は飲めない。まともな表情すら保っていられないので何とかこの痛みを軽減したいと思って(どうせストレスが原因だろうから)、ことの経緯を文章に起こしているのだが全くもって落ち着く気配がない。いや、こんな状況になったのは自分のせいなので胃が痛いだのと被害者ぶるのはよくないのは分かっているのだが、いかんせん胃が痛い。

 

一言でこの状況を的確に表すとすると、自業自得である。

 

追記。件の5社は単発派遣業務の紹介はしていなかった。振り出しに戻る(しかし胃痛は悪化する一方である)。